2020.09.17
上手い建築写真家
こんにちは。
建築写真家で上手だと私が感じる人は阿野さん。これは現在現役でやってやっしゃる方という認識です。その他には小川さんの上手いと感じます。あとは海外の建築写真家は日本の建築写真家と少し絵作りが異なるように感じます。その他、若い方では北海道で建築を主としないが建築も撮っていた方(すみません、失念しました)、関西の方で撮影されている笹の倉さんも上手と感じます。
逆に上記以外の方は上手な人はなかなかいないのかな、という感じています。最近、よく聞く名前があったのでその方の写真をよく見ることになったのですが、非常に良くない。こだわりがない、雰囲気がない、唯撮っただけと感じられる写真ばかりで、なぜこの方にお願いしているのか、と思ってしまいました。おそらく上手い上手くないに関わらず、スター建築写真家の事務所に所属していた為でしょうか。超広角レンズで三脚すえてとっとけば良いという写真が多すぎます。ホンマタカシさんが神奈川近代美術館をブルータスで撮っていましたが私はその写真がとても好きです。そういった目線を常に建築写真を取る人は探さないといけないと思っています。
※結局、自分で工夫して、常によく、常によく、と考えていないと良い写真にはならない気がします。あと、下手な建築写真家なら普通にファッションとか広告系を撮影している写真家さんやフォトグラファーが建築写真を撮影した方が良く写す気もします。ファッション、作家系、広告あたりの写真家やフォトグラファーは常に、色や構図、光、について考え続けてるので、常に同じでなく、他と違い、個性的です。
※最近の傾向として、CGが実写に近づき(高精細という意味で、ソフトの性能の向上、影の付け方など)、写真はデジタルカメラの性能の向上でCGに近づいている(HDR、すべての階調を説明的に潰さない)気がします。カメラの性能があがったらそれに合わせて新しく出来ることで表現するのも良いと思いますが、カメラメーカーの性能向上に必ずしも写真家が載っからなくてはならない訳では無いです。写真家は常に、メーカーなど関係なく表現について一番先端で誰よりも考え続けていないといけないと思います。写真家の表現がメーカーによるのでは本末転倒です。メーカーの技術は乗り物です。良いものは使い、良くないものは乗り替えればよいかと思います。
建築写真というとシフトレンズをつかって水平垂直に撮影すればそれで終わり、という写真が多くてすこしうんざりしてしまいます。本当の建築写真が建築家と建築自体と時間と光と色の戦いです。すこしでも気を抜けば負けます。建築を撮影できるタイミングはとても少ないです。その時に、真剣に建物と向き合わなければそのタイミングはもう二度と訪れず、その素晴らしい建物はその良くない建築写真が代表写真となってしまします。魅力が伝わらない建築写真がずっと残るのは非常に残念です。
これは批評ではないのですが、日本の建築写真家というと二川幸夫さんが一番有名かも知れません。巨匠である彼のモノクロの初期の作品はすこし良いと感じますが、後年のカラーの写真、商業施設を(おそらく)デジタルで撮影した写真も、それらの写真集の見せ方も、私はあまり好きではありません。理由はこだわりが感じられないから。忙しかったことも理由かも知れませんし、デジタルにうまく乗れなかったのも私がそう感じる理由かもしれませn。私の中では一番良いと思う日本の建築写真家の巨匠は村井修さんです。村井修さんのモノクロの建築写真は素晴らしいです。私が好きな近代建築の写真の多くを村井さんが撮っている事が理由かもしれません。私が建築に関する近代建築の本を読んでいるとき、ハッとするカッコいいバキッとした建築写真がある、とおもい撮影者のクレジットを調べるとだいたい村井修さんでした(近年はハッとするというと阿野太一さんになります)。カラーになってから、良くないという人もいますが、カラーの写真も良いと思います。
建築の設計も施工もとても大変です、竣工写真などはたった一回です。それがその建築のメインビジュアルになります。最近に私がよく見る名前の建築写真家さんが良くない写真を多く撮っていたんので(やすいのかも知れません・私にはそれが手抜きと感じました)、少し残念に思いこんなことを書いてしましました。建築家、設計事務所の方、お施主さんも写真をたくさん見て、本当にそれが良い写真か、良い写真とは何か、自分がその写真家の作品が好きか、楽しみながら、好きな写真家を探してほしいです。